スチュワーデスは顔面蒼白


この間、ロンドンに遊びに行った帰りのANA便でさ、隣のオッサンが何だか変な人だったんだよ。
何かとスチュワーデスを呼びつけては、最近のANAはサービスがなっとらん、とか俺はグローバル何とかなんだぞ、とか説教するわけ。

で、夕食の後、機内販売が来るでしょ。
そしたらさ、先生、サイフから出したANAダイナースプレミアムカードを振り回してさ、モリイゾー、モリイゾー、とやり出したんだ。
たまたま森伊蔵は売り切れだったみたいで、結局、尽空とかいう焼酎を、ANAカードだと10%割引になるんだよな、とか念を押しながら、買ってたよ。

オッサンの処理が終わって、やれやれという顔のスチュワーデスに、俺も同じ尽空を1本お願いしたんだ。まあ、話の種になるかと思って。

そしたら、オッサンが横から入り込んできて、
きみANAカードを持ってるかい、ANAカードだと機内販売が10%割引になるんだよ、
ボクのはネ、ANAカードの中でもまた特別でね、なかなか手に入らないやつなんだけど、
まあふつうのANAカードでも10%割引はあるから、とかウダウダ講釈をたれてきたから、ハイハイとあしらいつつ、
ANAのヘビーユーザーな俺の愛用の1枚「ANA・VISA スーパーフライヤーズカード」をスチュワーデスに渡したんだ。

あとはお決まりの展開。
スチュワーデスは顔面蒼白。お客様、少々お待ちくださいと言い残して、飛行機の前方に消えて行ったと思ったら、
パイロット2人とチーフを連れて帰ってきて、4人で土下座。
「お客様たいへん失礼いたしました。プラチナよりもダイヤモンドよりも尊い、
 三井住友VISAカードのホルダー様が当社のフライトを乗っていらっしゃるとは存じておりませんでした。
 何か地上の係員の方で手違いがあったのかも知れません。狭い機内ですが、せめてどうぞ、ファーストクラスの方にお越しください、」と。

エコノミークラスの料金しか払ってないから、それは申し訳ないですよ、とか、
パイロットがいつまでも操縦室を空けてるのはヤバイから、早く戻ってくださいよ、とか、いろいろ言って断ったんだけど、
いつまでも土下座をやめないから、結局俺が折れてファーストクラスに移ったのね。森伊蔵もおいしくいただいたよ。

ホントどえらいカードというか、困ったカードだよ。三井住友VISAカード。


─ あなたの財布にも、伝説を。



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